
「工場の屋根に散水した場合、デメリットはあるのかな?」
「散水システムを入れるときに気をつけるポイントが知りたい」
近年、猛暑日の増加で工場の屋根の暑さは異常な状態に。
適切な対策を行わないと、従業員の方々も熱中症になるリスクが高まります。
令和7年6月1日から、改正労働安全衛生規則が施行され、熱中症対策の強化は急務です。
そこで今回は、工場屋根の散水のデメリットを5つ紹介します。
散水のデメリットを事前に知ることで、自社に合った暑さ対策を選べるようになります!
・暑さ対策で散水を検討している方
・太陽光の効率UPで散水を検討している方
工場屋根の暑さ対策で失敗したくない方は、ぜひ最後までお読みください。
「工場屋根の散水のメリット」については、こちらの記事をご覧ください
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目次
工場の屋根に散水するデメリット5選

工場の屋根に散水するデメリットは、以下の5つです
・屋根の劣化が進行する
・水道代がかかる
・屋根が汚れる
・効果が天候に左右される
・定期的なメンテナンスが必要
順番に解説していきます。
屋根の劣化が進行する

工場の屋根に散水を続けると、屋根の劣化が進行します。
屋根に水を撒いて、蒸発する際の「気化熱」を利用し、屋根表面の温度を下げるのが散水の目的です。
とくに暑い時期は、毎日散水しては水が蒸発するのを繰り返すため、長時間屋根に水を撒き続けなければなりません。
その結果、錆が発生して屋根に穴が開き、雨漏りに繋がるリスクも高まるため、注意が必要です。
錆の発生を防ぐには、定期的なメンテナンスを実施し、屋根の状態を把握するようにしましょう。
水道代がかかる

散水では多量の水を使用する為、水道代が掛かります。
遮熱塗料や遮熱シートと違いランニングコストが掛かるため、効率的な散水方法を検討する必要があるでしょう。
メーカーによっては、温度センサーや雨センサーを組み込んだ散水システムも取り扱っています。
月々の経費を考慮して、費用対効果を見ながら検討しましょう。
屋根が汚れる

散水システムの設置環境によっては、工場の屋根に水が溜まってしまい、藻や苔などが発生して汚れるケースもあります。。
弊社が冷えルーフを施工したお客様の事例を挙げると、太陽光パネル下に水が溜まり、藻や苔が生えていました。
汚れが溜まると、堆積物が腐って異臭がしたり、錆が発生したりするため、結果的に屋根の劣化を速めることになります。
遮熱対策と太陽光パネルの発電効率UPを狙って施工を検討される場合は、屋根の形状にもご注意ください。
効果が天候に左右される

散水装置は、天候にも左右されるデメリットがあります。
曇りや雨の日は太陽が出ないため、散水での冷却効果はあまり期待できません。
先にご説明した通り、散水は打ち水の原理と一緒で、気化熱を利用した冷却方法です。
太陽が出ないと、屋根に撒いた水の蒸発量は少ないため、涼しさを感じにくいでしょう。
設置を検討するなら、工場が立地する地域の天候を把握するのが大切です。
定期的なメンテナンスが必要

散水装置は、ホースやノズル、ポンプ等の機器で構成されているため、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
メンテナンスを怠ると、故障や破損に繋がるリスクが上がるため、事前に運用計画を立てておくのが大切です。
また屋根に上る方法が無い場合は、その都度業者に依頼して足場を設置するなど、想定外の費用も発生します。
散水装置メンテナンスに必要なランニングコストを、月単位・年単位で把握し、予算を確保しておきましょう。
散水の他にも屋根の暑さ対策・熱中症対策を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
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まとめ

今回は、工場屋根に散水システムを導入した場合のデメリットについてご紹介しました。
【散水のデメリット】
1.屋根の劣化が進行する
2.水道代がかかる
3.屋根が汚れる
4.効果が天候に左右される
5.定期的なメンテナンスが必要
上記を参考にし、散水システムを導入・検討する際にお役立てください。
散水装置を設置するデメリットがある一方で、導入するメリットもあります。
詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
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工場の屋根の暑さ対策でお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。