
「工場屋根の遮熱シートの施工方法はどんなパターンがある?」
「屋根の遮熱シートを施工する種類が知りたい!」
近年、工場屋根の暑さ対策で遮熱シートを選ぶ企業が増えています。
しかし、適切な施工方法で取り付けないと、思った効果が得られないことも。
快適な作業環境を維持するためには、自社の屋根に合う施工方法を選択することが重要になります。
そこで今回は、工場屋根の遮熱シートの施工方法を4パターン紹介します。
自社に合った遮熱シートを導入できれば、労働環境も改善されること間違いなし!
従業員は作業がしやすくなり、会社は電気代が下がってWin-Winに。
・遮熱シートの施工方法を知りたい方
・自社の工場にはどんな施工方法が適しているか知りたい方
工場屋根についてお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
工場の屋根の遮熱シート施工方法4選

工場屋根の遮熱シートの施工方法は、大きく分類して4つあります。
①屋根に直接張り付けて施工する
②屋根に金具を取り付けて施工する
③新しい屋根を被せる際に施工する
④屋内側から施工する
順番に見ていきましょう。
屋根に直接張り付けて施工する
屋根表面の汚れを洗浄後に、屋外用の両面テープを使用して直接屋根に張り付ける施工方法です。
しかし「両面テープで大丈夫なの?風で飛ばされない?」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
両面テープは粘着力、密封性の高い高性能なものを使用しているので、耐久性に大きな問題はありません。
屋根に直接シートを張るので、雨漏り対策としても有効です。
シート状のため、どんな工場屋根の素材・形状でも施工することが可能となります。
屋根に金具を取り付けてシートを施工する

取付金具や単管パイプを使用して、屋根の上に遮熱シートを施工する方法です。
折半屋根の種類によって使用する部材が変わります。
部材を使って遮熱シートを取り付けるため「台風や突風で飛ばされないの?」と、耐久性が気になるところ。
しかし、建築基準法の基準風速40m/sでも、安全上支障が無い構造体力であることを確認済みです。
注意点としては、錆がひどい屋根の場合は補修を行ってからの施工になります。
新しい屋根を被せる際に施工する
既存の屋根に新しい屋根を被せる(カバー工法)際、遮熱シートも合わせて施工する方法です。
この施工方法の場合、新たに屋根を被せるため、既存建屋の耐荷重を確認する必要があります。
確認して問題なければ、追加で遮熱シートを設置する流れとなります。
屋根の張替えと比較しても、解体や廃材処分の手間もないため、工場の稼働を止めることなく工事が可能です。
屋内側から施工する
屋内側から工場の柱や梁に取付金具を使って、遮熱シートを施工する方法です。
もしくは下地用の鋼材を追加し工場内に取り付け、遮熱シートをビス止めする方法もあります。
注意点としては、足場や高所作業車を使用するための作業スペースが必要になることです。
工場内から取り付けるため、屋根に負担をかけずに施工できます。
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遮熱シートの施工方法で気になるポイント4つに回答!

ここからは、実際に弊社にお問い合わせいただいた遮熱シートの施工に関して気になるポイントをご紹介します。
今回は弊社で取り扱いをしている「冷えルーフ(屋根に金具を取り付け設置する方法)」の施工方法を中心にご紹介します。
工事はどの位の期間掛かるの?
冷えルーフは1,000㎡(約31.6m×31.6m)の面積に貼る場合、おおよそ1日で施工可能です。
他工法に比べて短期間で済むため、工場内の作業に与える影響は限定的となります。

たとえば、2,000㎡の工場屋根に対して冷えルーフを設置する場合、施工のみの日数で数えると、2日ほどで完了しています。
その期間も、工場の稼働を止めることなく工事を進められました。
屋根に加工は必要?
冷えルーフを施工する前に、屋根の加工は不要です。
折半屋根(重ね式、ハゼ式)のタイプに合った金具を使用して施工するため、屋根に加工は行いません。

上記の写真を見てお分かりのとおり、既存の屋根に金具を取り付け、遮熱シート(冷えルーフ)を設置します。
冷えルーフの場合、元の状態のままでも施工可能です。
オーダーしてから施工までどれぐらいのリードタイムが掛かる?
弊社の場合、ご注文後おおよそ1ヶ月程度が目安です。
事前に施工する工場屋根の面積を確認し、規格サイズのシートを効率よく張れるように設計します。
しかし、屋根形状によっては特注サイズが必要になるケースもあり、リードタイムが伸びることもあります。
施工を検討する際は、十分な期間を確保し問い合わせしましょう。
施工時に音は出る?
冷えルーフを設置する際は、金具を取り付けるのにインパクトドライバーを使用します。
そのため、遮熱シートを固定・締結する際に「ガガガガッ」というような打撃音が発生します。

施工時に音が出るのが好ましくない場合は、土日など会社の休業日に施工することも可能です。
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〇まとめ
今回は、工場屋根の遮熱シートの施工方法について、気になるポイントと合わせてご紹介しました。
施工方法は以下の4つです。
①屋根に直接張り付けて施工する
②屋根に金具を取り付けて施工する
③新しい屋根を被せる際に施工する
④屋内側から施工する
上記を参考にし、自社の工場屋根に合った施工方法を選んで作業環境を整えましょう。
工場の屋根の暑さ対策でお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

最後までご覧いただきありがとうございました。