
「工場の屋根に暑さ対策を行いたいけど何が良いか?」
「遮熱シートを展示会で見たけど、効果はどうなの?」
近年、従業員の熱中症対策など作業環境を快適にする為に、様々な方法を検討する企業も増えています。
対策としては、工場の屋根へ遮熱シートを設置することで、ランニングコスト0で作業環境を改善する事ができます。
今回は、遮熱シート「冷えルーフ」の特徴・効果や、賃貸の工場で冷えルーフを施工したユーザー様の施工事例を紹介します。
工場の屋根の暑さ対策をご検討の方は、ぜひ最後までご覧ください。
遮熱・省エネ対策に興味がある方は、以下の記事もご参照ください。
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目次
工場の屋根の遮熱シート「冷えルーフ」5つの特徴

冷えルーフは、金属折板屋根専用の遮熱シートです。
冷えルーフには、他工法にない5つの特徴があります。
- 金属折板屋根専用
- 無加工での取り付けが可能
- 短期施工が可能
- 低コストで設置可能
- 屋根荷重が少ない
以下に詳しく解説していますので、順番に見ていきましょう。
金属折板屋根専用
冷えルーフを取り付けられる金属折板屋根には、大きく分けて2種類の屋根があります。
・重ね式折板屋根
屋根材をボルトで固定する屋根です。
見た目では、一定間隔でボルトが出ているのが特徴です。

・ハゼ式折板屋根
屋根材を折り曲げて固定する屋根です。
見た目では、山のトップに折り曲げた箇所が見えるのが特徴です。

冷えルーフを取り付けることで日陰を作るのと同時に、金属折板屋根と冷えルーフの間に空気層ができます。
空気層は、非常に断熱効果が高いため、工場内の室温上昇の抑制に役立ちます。
無加工での取付が可能
冷えルーフの取り付ける際は、屋根に穴を開けるなど加工することはありません。
そのため、賃貸の場合でも現状復帰できるのはもちろん、工場移転の際も移設が可能です。
短期施工が可能
冷えルーフは、設置までの期間が短いのも大きな特徴です。
おもな施工期間は以下のとおりです。
・ハゼ式折板屋根:1日で約1000㎡の設置が可能
・重ね式折板屋根:1日で約300㎡の設置が可能
遮熱塗装(ミラクール)の場合、ハゼ式折板屋根1000㎡では約2~3週間かかります。
施工後すぐに効果が体感できるのも魅力的です。
低コストで設置可能
作業環境の整備には費用がかかるため、予算取りまでのハードルが高めです。
しかし、冷えルーフは他の遮熱工法に比べて低コストを実現しています。
目安として、冷えルーフの施工面積は、屋根総面積の最大80%程度の施工で済む計算です。
ミラクールなどの遮熱塗料を塗る場合、施工面積は、屋根面積の1.5倍程になってしまいます。
屋根荷重が少ない
冷えルーフは軽量のため、屋根に対する荷重が少ないのも特徴です。
冷えルーフで使用する部材は、日陰を作るシート、屋根とシートを留める金具の2種類です。
ハゼ式折板屋根の場合、平米荷重は5~10kg程度となります。
太陽光パネルを検討したけど、屋根荷重の問題で設置できなかった屋根でも施工が可能です。
工場の屋根の遮熱シート「冷えルーフ」5つの効果

冷えルーフの特徴が分かったところで、ここからは具体的にどのような効果があるのかご紹介します。
- 暑さ対策
- 雨音軽減効果
- 音鳴り緩和効果
- 冬場の保温効果
- 結露緩和効果
全部で5つあるので、順番に見ていきましょう。
暑さ対策
屋根に冷えルーフで日陰を作ることで、工場内の室温の上昇を抑えます。
冷えルーフのあるところと無いところでは、屋根の表面温度は10~25℃の温度低減が期待できます。

上記のサーモグラフィ画像を見ると、冷えルーフの無いところは真っ赤に表示され、温度が高いことが分かります。(48.9℃)
ところが、冷えルーフの真下は日陰の効果で13℃ほど下がっています。(36.1℃)
屋根の温度が下がることで、頭上からくるジリジリとした不快感が軽減されます。
雨音軽減効果
屋根に冷えルーフがあることで、雨が直接屋根を叩く音が軽減されます。
そのため、室内にいても会話ができる程度に騒音が抑制され、より密なコミュニケーションのもと作業が可能です。
音鳴り緩和効果
屋根がピキピキと鳴る「音鳴り」を防ぐ効果もあります。
これは、日陰と日向の温度差があると、屋根の金属が膨張することで音が鳴るのが原因です。
対処法として冷えルーフをつけることで、温度差が少なくなり、音鳴りの緩和に繋がります。
冬場の保温効果
冬の工場内は寒く、エアコンで暖めようとしても、時間がかかり電気代も高くなるため現実的ではありません。
しかし、冷えルーフがあることで、放射冷却が抑制され保温に繋がります。
特に積雪がある日は、顕著に保温効果が出ます。
結露緩和効果
冬の明け方に多く出る結露も、冷えルーフがあれば緩和します。
下の写真は、弊社倉庫で積雪した時のものです。
シートの無いところは、結露が垂れて地面が濡れていることが分かります。
ところがシートの真下は、結露の発生が抑制され、地面に垂れていません。

冷えルーフをつけることで結露の発生が抑制されているため、地面に結露が垂れていないことが分かります。
結露緩和効果については、下記ブログをご参照ください。
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冷えルーフの効果や特徴について、より詳しく知りたい方は、以下の記事もお読みください。
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工場の屋根の遮熱シート「冷えルーフ」の施工事例

冷えルーフの施工事例として、賃貸の工場の屋根に設置したケースをご紹介します。
このユーザー様は、遮熱塗装や空調の増設など様々な方法を検討していました。
検討を進めるなかで、遮熱塗装をする場合は次のような懸念事項がありました。
・工場の外周に足場を設置する必要がある
・足場の設置には道路使用許可を取る必要がある
・施工の工程が長くなる
室内に遮熱シートを貼る方法も検討しましたが、屋内に足場を建てるため、製造作業に影響が出るリスクがあり断念する状況に。
作業環境を整えたいものの、工期や足場の設置などがネックで、なかなか踏ん切りがつかない状況だったそうです。
そんな矢先に展示会で「冷えルーフ」を知り、お声をかけていただきました。
冷えルーフであれば、これまでにお伝えした特徴や効果があるのはもちろん、コストを掛けずに設置が可能です。
・土日の休業日だけで施工が終わる短期施工
・依頼者側で何も事前準備をしなくて良い
・工事期間中も通常営業ができる
上記の点にメリットを感じていただき、冷えルーフ施工の決断をしていただきました。
賃貸の工場でも、冷えルーフであれば現状復帰も可能なことも、決め手の一つとなったそうです。

上の写真が、施工前の工場屋根の状況です。

こちらの写真は、冷えルーフを取り付けた後の写真です。
今回の冷えルーフの施工は、クレーン車での荷揚げがあった為、工場休業日に行いました。
朝に荷揚げを行い、その日の夕方には工事が終了しました。
工期が短いことも冷えルーフの魅力です。
お客様の声

設置してからまだ夏は経験していないので、効果については何とも言えません。
ですが、上記のサーモ写真を見ると、シートの下は13℃近く屋根の表面温度が下がっていました。
屋根の温度が低くなっているのが分かったので、今年の夏が楽しみです。
冷えルーフの他の施工事例は、以下の記事をご参照ください。
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まとめ
今回は、工場の屋根の遮熱シートとして「冷えルーフ」の特徴や効果、施工事例をご紹介しました。
地球温暖化が進み、近年は気温の高い日が続くことも多く、工場内の作業環境を整えることは急務となっています。
冷えルーフは低コストで屋根に設置できるのはもちろん、遮熱・保温効果も高く、1年を通して快適に作業ができる環境を提供します。
工場の屋根の暑さ対策でお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

最後までご覧いただきありがとうございました。