第2回:暑さ対策はどう選ぶ?冷えルーフと遮熱塗料

暑さ対策はどう選ぶ?冷えルーフとミラクール

いつもお世話になっております。

株式会社矢野 環境事業部の中村正樹です。

皆さまのオフィスや工場を涼しくするならば、「窓」と「屋根」の遮熱対策が大事であると、前回のブログでお伝えしました。当社では、屋根の遮熱対策製品として、「冷えルーフ」と「遮熱塗料(ミラクール)」の2種類を取り扱っています。

今回は、「冷えルーフ」と「遮熱塗料(ミラクール)」暑さ対策製品をどう選ぶ?をテーマにお届けしたいと思います。

冷えルーフとは何か?

冷えルーフとは、工場や倉庫などの屋根に多く使われる「折板屋根(断面がキザギザな形状の金属製屋根)」の上に設置する遮熱シートです。屋根の上に、丸い穴がたくさん空いたシートが乗っています。それが冷えルーフです。

金属製の屋根は熱伝導率がとても高いので、猛暑日には80℃に迫るまで熱くなります。その輻射熱が建物の中に入り込むと、室内がまるでサウナのような過酷な作業環境になってしまうのです。

冷えルーフを設置すると日陰を作り、屋根の温度上昇を防ぎ、室内も快適な環境に変えることができます。

※当社では、折板屋根以外の屋根にはミラクールを提案しております。

遮熱塗料(ミラクール)とは何か?

遮熱塗料は、屋根の表面に塗るタイプの遮熱製品です。

当社が取り扱っているのは、ミラクールという遮熱塗料になります。

以下はミラクール塗装の実証データです。鋼板屋根にミラクールを「塗装した場合」と「塗装しなかった場合」で、ミラクールを塗装した場合の方が、室内温度が最大8.9℃も涼しくなったというデータです。

折板屋根には「冷えルーフ」が断然おすすめ!
ただし屋根の形状・状態によって冷えルーフが取り付け不可能な場合もあり

冷えルーフ遮熱塗料
コスト
施工期間(1,000㎡の場合)1日2〜3週間
冬の断熱・結露対策×
施工可能な屋根折板屋根のみあらゆる屋根で施工可能

皆さまのオフィスや工場で折板屋根を使われている場合には、断然に「冷えルーフ」の設置をおすすめいたします。その理由は主に以下の3つです。

① 低コストである

② 短期での施工が可能(最短で1日)

③ 冬の断熱・結露対策にも有効

冷えルーフの場合、定寸のシートを屋根の上に固定するだけで施工が終わります。簡単に施工できる分、短期で施工できますし余計な人件費もかかりません。

また、冷えルーフと屋根の間の空気層が断熱材の役割を果たしてくれるため、冬場には室内の保温と結露対策にも効果を発揮します。

屋根の形状や状態によって冷えルーフを設置できない場合もある

ただし、折半屋根であったとしても、錆びが酷いなど屋根の状態によっては冷えルーフが設置できないこともあります。その場合には、ミラクールの塗装をご提案する場合があります。

屋根の暑さ対策に関するご相談は、当社までぜひご相談ください。